「宇宙のあいさつ」を読んで
葉っぱのフロッタージュにチャレンジ!

もくじ
●  読んだ本について
▼ 「宇宙のあいさつ」の内容について / ▼ この本を選んだ理由 / ▼  感想

● 今回のアクション!~「葉っぱのフロッタージュ」~
▼ このアクションにした理由は? / ▼ 準備物 / ▼ 作り方  / ▼ 感想

● 
今回の記事を書いた人について

読んだ本について




「宇宙のあいさつ」

著者 / 星新一
新潮文庫刊
ISBN-10 / 4101098107
ISBN-13 / 978-4101098104

「宇宙のあいさつ」の内容について

広い宇宙のどこかで繰り広げられているかもしれない、35のストーリーを1冊に詰め込んだ、ショートショートの名手と呼ばれる星新一の第5作目となる短編集。
植民地として手に入れた、美しく環境にも恵まれた豊かな惑星の秘密が明かされる表題作「宇宙のあいさつ」のほか、クリスマスイブの奇跡とも呼べるわずか2ページの作品、「危機」などが収録されています


この本を選んだ理由

夏真っ盛りの8 月、御殿山生涯学習美術センターの中庭では木々や草花がまぶしいくらいの青色の葉をめいっぱい広げます。
雑草は抜いても抜いても減ることがなく、ふと『宇宙のあいさつ』に収録されている「繁栄の花」というストーリーを思い出し、読み返してみることに。
「繁栄の花」はある惑星からサンプルとして受け取った花を地球人が勝手に増やしてしまったことから始まるストーリーで、昔、国語の教科書でも使用されていたそうです。


「宇宙のあいさつ」感想


星新一は、私が小学生の頃から大好きな作家です。
この『宇宙のあいさつ』が初めて出版されたのは昭和38 年(1963)。
出版から半世紀が経った今でも新鮮で、古めかしさを感じさせない作品ばかりであることには驚きます。

「ショートショート」とは、ただ短いだけではなく「①新鮮な着想、②完全なプロット、③意外な結末、の3 つを備えていなければならない」 とロバート・オーバーファーストという評論家は言います。

私は「おもしろければ、難しいことはいらない!」と思うタイプなのですが、この機会にいくつかの星新一とその作品についての研究と一緒に『宇宙のあいさつ』を読んでみると、星新一作品のおもしろさを支えているのはやはり先に挙げた3 要素なのかもしれないと感じました。

また発表当時の「新鮮な発想」が、現在では「日常や身近な社会問題」につながっているというのも興味深いポイントでした!




「葉っぱのフロッタージュ」

このアクションにした理由は?

「葉っぱ」を使って何かが出来ないかと考えてみました。フロッタージュとは「こすりだし」のこと。
葉っぱの上に紙を置き、色えんぴつやクレヨンなどで優しくこすっていくと、葉っぱのわずかな凹凸が線のように浮き出てくるというものです。
フロッタージュで写し取った葉っぱは「繁栄の花」のように長い間、綺麗な色と姿を保ってくれます。
色を考えたりするのも楽しそうなので、今回は「葉っぱのフロッタージュ」にチャレンジです。

「葉っぱのフロッタージュ」作り方



・ ・ ① 紙を重ね、好きな色の色えんぴつでこすります。
つるつるした机の上だと葉っぱが動いてしまうので、葉っぱの下に紙を敷くのがおすすめです


・ ・ ②何枚かつくります。


・ ・ ③形にあわせてカットし、台紙に並べます。
色画用紙だと雰囲気も変わります。

・ ・ ④文字も書いてみたり…

・ ・ ⑤完成です

額に入れて飾れば、立派な出で立ちにもなるはず。
今回はコピー用紙と色えんぴつですが、こどもさんなら半紙やクレヨンを使用するのがより簡単でよいと思います。
お出かけした先で見つけた葉っぱを記録していくのもいいですね!


感想

センターの中庭で葉っぱを集め、色を選んで形を写し取り、画用紙に並べていく。
とても単純な作業で、時間はほとんどかかりません。
葉っぱそのものを並べて飾っていくのも楽しいですが、「写し取る」というひと手間を加えることで、ものづくりのわくわく感もアップし、愛着も湧いてきて、何でもない葉っぱが特別な葉っぱになっていく楽しい時間でした。

今回の記事を書いた人について

                                                                                                                                                                                                                                

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御殿山美術センター スタッフM.T