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イベント・講座レポート

NO.0029
はじめての木版画教室 vol.1

公開日 2020.02.15


2月2日から実技講座「はじめての木版画教室」を3月29日までの全五回に渡り、開講中です。

講師は本田このみさん。
2010年に京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コースを卒業後、関西を中心に個展やグループ展で作品発表されています。また、ご友人と紙もの制作ユニットpuntasとしても活動しておられます。
〇本田このみさんのHPはこちら⇒https://mininarumi.jimdofree.com/
〇puntasについてはこちら⇒https://puntas.jimdo.com/

初回と二回目の様子をお届けします。


今回の講座では木版画の基本的な技術、下絵・彫り・刷り を学び、ポストカードに仕上げていきます。


まずは木版画について学んでいきます。
木版画には単色刷りと多色刷りがあります。1色刷りは一版のみで表現する技法。多色刷りはその名の通り、2色以上用いる技法。その為、複数の版を用いて、色彩と版の重なりで表現していきます。今回の講座では多色刷りで作品を制作します。


実際に先生の作品を見て、下絵の描き方、版分けの仕方を学んでいきます。


↑先生の作品と版。
このように、黄色は黄色の版、青は青の版…といったように、色ごとに版をつくっていきます。例えば赤と黄色の絵具を混ぜるとオレンジになるように、版と版が重なるところは別の色になります。そういった木版画ならではの効果のことも頭に入れながら下絵を制作していきます。

下絵と版分けが完成したら版にトレースしていきます。

↑トレースのレクチャーの様子。
トレースが出来たらいよいよ彫りに進みます。


彫刻刀は何種類かあり、刃の形が違います。


細かいところや線をなぞるとき、一気に彫り進めたいとき、エッジのきいた線が欲しいときなど表現に合わせて彫刻刀を使い分けます。

先生の作品を参考に。彫り方でこんなに表現が変わります。




皆さん楽しみつつ集中して作業をされていました!
下絵の段階から15名の受講者さんそれぞれに個性があったので、完成したらどうなるのかとても楽しみです!

【投稿:スタッフK】