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第5期 所蔵作品展 「ひと」を描く展

       
開催日 9/9(月)~9/22(日)
会 場 御殿山生涯学習美術センター 1階
内 容昔から「ひと」はたくさんの作品に描かれてきました。
物語や教えの中の著名な人物、世間で話題の有名人。
古来は彼らの業績を讃えたり、記念として残すのみならず、描かれた「ひと」を通してよりよく生きるために必要なことを見定めようとしました。

そのために描かれた「ひと」は、姿が似るように描かれたというよりも、その「ひと」にふさわしい姿が描かれたというべきです。
時代が進むと、描かれた「ひと」はあるべき姿から、実在するモデルに似た姿で描かれるようになります。実在する「ひと」を描く機会が増えたことや、作家自身の表現を大切にする時代の流れに伴って、描かれた「ひと」は誰もが知る有名人から作家にとって身近な「ひと」となっていったためです。

「ひと」が描かれた作品は、描かれた「ひと」を見るだけで誰もが同じ逸話を思い出し、制作の背景を想像することが出来たものから、作家自身が説明を加えなければ制作の背景や意図を想像し難いものへと移りかわってきたのです。

今回展示するのは平安時代の高僧を描いた福岡青嵐の「西行聴水鶏」や元大谷大学学長を描いた黒田重太郎の「稲葉昌丸氏像」をはじめとする5点の作品です。ほとんどの作品が作家の身近な「ひと」をモデルに描かれました。

想像し難いことには想像する楽しみがあります。それぞれに込められた作家の思いを、描かれた「ひと」のまなざしや墨線の輪郭から感じていただければ幸いです。

【展示の様子】


お問い合わせ

050-7102-3135

開館時間:午前9時~午後9時まで(日曜、祝日は午後5時まで)
休館日:毎月第4月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始。